複数ページで構成される全体は、ページ番号を付けて綴じます。これを製本と言い、特別な技能集団が当たります。一般の事務所では、ホッチキス止め、穴を空けてフォルダに綴じ込む、プラスティック糊を使う簡易な製本機などを使います。和紙を使っていた頃は、千枚通しで穴を空け、こより(紙撚)で綴じました。ここで、ページ番号の付け方に注意します。ページ番号は、本文に付けます。目次・まえがきなどは、頭の項目として別ページを振ります。付録などは、終りの項目として同じく別ページ立てです。表紙は、この全体を表裏で囲うのですが、別用紙を使うときは表紙1〜4の番号で区別します。表紙に厚紙を使うのをハードカバーと言い、上質の製本の意味です。費用を節約した表紙が新書版などにみられるもので、ソフトカバーと言います。週刊誌などの雑誌は最も経費を詰めた製本であって、ページ番号も全体を通し、表紙から付けます。パソコンを利用する個人の環境で小部数の印刷物を作りたいときは、ワープロなどで作成した原稿ファイルをUSBメモリなどに記録して持ち込めば、印刷から製本までのサービスをしてくれる街中の印刷屋さんが見つかるようになりました。これらの原稿ファイルは、電子版の書類として送受信することができるようになりました。しかし、相手側で、正しく読めずまた、内容を書き換えられる危険がありますので、このための対策に研究が必要になりました。 |