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3. 原稿から印刷までの苦闘 |
3.4 書式制御の種類 |
3.4.3 行幅と段組みのデザイン |
日本語は分かち書きをしませんが、英語では単語の間にスペースが入ります。前項は、文字並びと言いましたが、意義としては単語に構成する文字並びです。文字列は、読み易さを考えて、一行の文字数を多くしません。横長になるときは、行高さ(スペーシング:spacing)も広くします。文字並びの全体を視野に捉えておいて、眼を行末から行頭に転じるときの、視線の変化を少なくするためです。手書きのレポートではA4寸法の用紙を一行幅で使います。数式を表示するときは、折り返しがないように一行に納めます。印刷にすると相対的に小さめのフォントを使うことができますので、ページの版自体を、小さめのB5版やA5版を使うことができます。一行に納める字数を抑える方法が段組みです。官公庁の書式が1992年にA列を標準とすることを受けて、多くの雑誌は、B5版からA4版の2段組みで編集することが普通になりました。但し、改めて、保存を考えた製本などで読めなくなる部分が出ないように、ページの上下左右と段の間に空白を設けます。 |
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