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3. 原稿から印刷までの苦闘

3.3 プリンタの種類と使い分け


3.3.3 シリアルプリンタ

 タイプライタは、一文字単位のプリンタです。コンピュータのハードウエアとしてプリンタを見るとき、印刷原理の分類に、シリアルプリンタ(serial printer)とページプリンタ(page printer)との区別を使います。前者は、文字並びの一行単位でまとめて印刷させる方式です。シリアルプリンタの代表がドットマトリックスプリンタです。パソコンで利用する標準的なプリンタとして普及しました。漢字の印刷ができることが大きな魅力です。このプリンタは、キャラクタディスプレイ(モニタ)上でドット表示されている文字やグラフィックスを、ほぼそのままのスタイルで用紙に印刷することができます。そこで、モニタ上の文字や図をソフトコピー、プリンタで得られる用紙の方をハードコピーと言うようになりました。カーボンコピーが得られる印刷機であることが、業務用として普及した一つの理由です。このプリンタは、一行分の文字並び単位で出力し、次の行の印刷に時間的な間隔を空ける使い方ができます。用紙は、ロール状か、交互に折り込んだ連続用紙(ストックフォーム;stock form)を使います。特殊な用紙、例えば感熱用紙を使うこともあります。こちらの用紙は印刷物として長持ちしません。

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