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3. 原稿から印刷までの苦闘 |
3.3 プリンタの種類と使い分け |
3.3.2 ゴム印と印鑑 |
多くの事務所では、種々のゴム印が使われています。手書きの書き込みもしますが、書類の数が多くなると、書く時間が作業効率の妨げになります。定型的な業務ではゴム印が使われます。手紙では、切手の消印が公式に使われます。海外旅行の時、パスポートには種々の公印が押され、手書きサインの併用も見られます。日本では、印鑑を使うことが世界的にみて面白い習慣です。庶民レベルでは、漢字の名前を手書きで書かせることに代える目的がありました。逆に、アメリカのドル紙幣は、手書きのサインが刷り込んであるのが、不思議な習慣であると感じます。相手から、回答して欲しい書類が渡されたとき、手書きではなく、簡単に印刷する道具は、前節で説明したタイプライタが便利です。用紙を特定しませんし、印刷位置が自由に変更できますので、封筒や葉書の宛名書きなどにも利用できました。この種のタイプライタは、文字単位の印刷装置です。日本では、印刷装置が手軽に利用できなかったので、ゴム印と印鑑を使う文化が発達した、と考えることができます。 |
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