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3. 原稿から印刷までの苦闘

3.3 プリンタの種類と使い分け


3.3.1 邦文タイプライタの操作性

 邦文タイプライタは、英文タイプライタとは全く別の機械装置でしたので、その操作が特殊でした。活字の種類が少なくとも2000字ありますので、ブラインドタッチタイピングは不可能でした。1978年に発表された東芝のワードプロセッサJW-10は、種々の画期的なアイディアで開発されましたが、プリンタとしてドットインパクトプリンタを使ったことも大きな特徴の一つです。これは、ストローク方式のプリンタですので、カーボン紙を挟んでコピーが得られるのが大きな利点です。価格が当初630万円もしました。しかし、ワープロに対する潜在的な需要が高かったので、その後、低価格でポータブルの日本語ワープロ専用機の開発に繋がりました。

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