一般社会で通用する標準的な日本語の話し方は、小学校の義務教育からであって、国語の課題です。実情は、文字の読み方と書き方に注意が偏ります。ここで、文字の理解方法に注意したことがあるでしょうか? 低学年の生徒は、文字を見て声に出し、自分の声を聞いて理解しています。読みが分からないところで、理解の中断を起こします。高学年に進むと、黙読ができるようになります。このときも、頭の中で声に出して理解しています。声に出さなくても、口が動いているのを見ます。ここで、文字、特に漢字の読みが分かっていても、紙に書く段になると、大人でも書けないことがあります。文字は、書かないと覚えないのです。お習字を練習すると、書き順も覚えますので、想像以上に実用的な教育効果があります。書くことの重要性は、英語でも同じです。英語は表音文字を使いますが、スペル間違いをすることは普通に起こります。こちらも、書く勉強が大切です。小学校では、文字の書き方と同時に、まとまった文章を作文させます。以前は綴り方と言いました。声に出して言う、そのままを文字に書きます。同時に、例外があることも習います。例えば「私わ…」は「私は…」と書きます。作文は、400字詰めの原稿用紙に書かせます。書式にこだわらず、思ったように書きなさいと教えます。先生は、クラスの全生徒の作文を読み、添削もしますので大変な努力が必要です。 |