幼児が言葉を聞いて理解し、話せるようになるまでの過程は神秘的です。幼児は、生まれてから2〜3年は、まとまった話し方ができない幼児語の時期があります。ある無口の期間を経て、ある瞬間から、突然、普通の話し方ができるようになります。それは女の子が顕著でして、「おしゃま」と形容しています。このときの話し方は、家族と地域の言語環境の影響を受けて、方言が強く出ます。話し方は耳で聞いて覚えますので、ラジオやテレビの放送も大きな影響を持ちます。標準的で丁寧な話し方は、基本的には家庭教育で躾るものです。英語の場合、社会との接点での丁寧な話し方の基本は、三つの語彙「excuse me, please, thank you」です。同時に、微笑みを添えます。日本語の環境では、「失礼、どうぞ、有難う」に当たります。大都会は、多くの人が交流する場です。しかし、互いに独立して行動する人が集まっていても、そのどれも聞かれず、仏頂面の集団になる冷たさも起こります。都会人が、コミュニティの小さい地方に行くと、親切な人が多いと感激することがあります。しかし、いじめは、狭い社会での冷たい交流の中で起こり易く、悲劇の原因になります。 |