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12. 三次元的に扱う弾性問題

12.3 構造力学の性質で解析する部材


12.3.2 曲げ捩じれ変形の基本式

 図12.2に示した力学系は、非対称なH形薄肉断面の梁が、捩じれに対して両端固定されている状態を例示しました。この捩じれ変形を計算する理論解を求めます。捩じれ変形の微分方程式は式(8.6)に示したものを使います。式を再掲し、一般解を下に示します。
    
ここで、式(8.6)の形は、軸方向に一定の引張力が作用する梁と同じ原理式であることを理解して下さい。これと同じ形の式は、弾性吊橋の解析に使われています。この場合の式は、φを梁の撓み、GKをケーブルの水平反力ECを梁の曲げ剛性EJと置き換えた形です。
    
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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