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12. 三次元的に扱う弾性問題 |
12.2 螺旋鉄筋コンクリート柱 |
演習例題 12.1 |
図12.1 砂を円筒形の紙袋に詰めた柱 (1) 図 12.1に見るように、円筒形の紙袋に乾いた砂を詰め、圧縮力Pを作用させる。紙袋が破れる寸前において、軸応力度σ1と、紙が横方向から拘束する応力度σ2=σ3との比を求めよ。ただし砂の内部摩擦角を45度とする(図9.6を参照)。このモデルは、螺旋鉄筋コンクリート柱の耐荷力の計算式に応用されている。 (2) 円柱の直径を 30cm、紙の円周方向の引張り強度を、単位幅当たり10kgf/cm2として、この円柱の強度を求めよ。 解説: 問題(1)の解は、図9.6のモール円の幾何学的図形から、主応力の大きさの比が計算できます。 σ2/σ1=(2−√2)/(2+√2)=0.172 問題(2)では、まず、紙の強度で決まる、破壊時の横方向の拘束応力度σ2=σ3を求めます。 σ2=σ3= 2T/D=2×10/30=0.667 kgf/cm2 この応力度に対応する破壊時の軸方向の応力度は σ1=σ2/ 0.172=3.88 kgf/cm2 柱としての耐荷力は P=σ1πD2/4=2741kgf 科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」 |
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