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6. 部材断面内の不静定問題

6.4 二次元弾性体の解析問題


6.4.6 桁断面に作用する支圧の問題

 曲げを受けるとして設計する橋桁は、自動車の輪荷重を集中荷重として設計計算に使います。実際には、或る幅を持った分布荷重になるような構造を考えて、間接荷重で作用させます。トラス橋では、弦材は格点間を結ぶ部材であって、荷重は床組みなどを介して格点に作用させる計算をします。影響線の計算では、間接荷重の載荷方法を考えますので、影響線は格点位置での影響値を結んだ多角形を描きます。桁橋では、輪荷重がやや直接載る構造もあります。鋼床版を使う箱桁構造では、舗装が荷重分配に大きな影響を持ちます。また、桁断面が局部的に潰れないように、補剛材の配置を考えます。橋桁の架設に送り出し工法を採用するとき、橋桁を下から仮に支える個所を不注意に設定すると、局部的な溶接部の破壊や座屈変形を起こすことがあります。コンクリートの桁橋でも同じ注意が必要です。支点の個所は、支承金具などから上向きの支圧が働く個所ですので、この部分は圧縮を受ける柱の構造として圧縮の方の許容応力度で検証します。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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