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2. 簡単なトラスの応力と変形

2.1 静定トラス


演習例題 2.1(続3)

図2.9
(6)図2.9は、箱型に組み上げる骨組みの外形を決める基本構造である。この構造は、単独では内的に不安定である。不足している部材数を求め、その組み上げ方法を考えよ。
解説:
 部材数M=12、格点数N=8です。式(2.2)から、部材数が6不足していることが分かります。通常は、6面を構成する四角形に斜材を入れます。紙で箱を作ると、上蓋に相当する面が開いていると変形し易いのですが、これは部材数が1本不足していることになります。蓋をして箱を閉じると丈夫な箱に変身します。なお、立体的に対角線相当の部材を使う方法もありますが、箱の内部を邪魔する部材になりますので、普通は使いません。

図2.10
(6)図2.10に示す立体骨組み構造の安定・不安定を吟味せよ。また、静定にするには、どのように部材を追加すればよいかの提案を示せ。
解説:
 部材数は12です。支点は6ヶ所あって、すべて3成分の反力を受けるとしますので、支点に18部材数に加え、M=30です。格点数はN=12です。必要部材数は3N=36ですので、部材数が6本不足しています。どのように追加部材を使えばよいかを考えてみて下さい。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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