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5. 演算の約束も言葉で表す

5.1 数式文字並びはグラフィックスである


5.1.1 数式の編集は特殊技術である

図5.1 数式はグラフィックスの性格がある
 科学技術レポートに数式を書いて説明に使うとき、判り易く、また眼で見て整った文字並びに編集するように工夫します。数式に使う文字は、英字だけでなく、ギリシャ文字などもあり、大文字、小文字を使い分け、直立体、斜体、と書き分ける、などをします。数学書、例えば、中学、高校の数学教科書、参考書などで使う文字フォントは、Times New Romanが主に採用されています。数式は、演算子の記号、分数を示す横線、ルート記号の書き方などもあって、その全体は二次元的な広がりを持つこともあります。したがって、数式を鉛の活字だけで版組みをしていた時代は、苦労の多い作業でした(図5.1)。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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