数式を「論理を持った文」として扱うことを、ここでは考えます。例として、単純な数式として、「Y=AX+B」と表記されているときの意味を考えることにします。これには、次のような種類の解釈があります。
- Yは、AX+Bで計算できると解釈する。ここで、Xは独立変数、Yは従属変数と言います。
- Yは、AX+Bと同値であると解釈します(等式の意味)。
- AX+Bだけを取り出すときは、単純に一次式と言います。
- Y=AX+Bが、どのような条件のときに成り立つかを問題にするとき一次方程式と言います。このときのイコール記号は関係演算子です。
- 一次方程式を解くというのはYの値を与えてXの値を求めることを指します。
- 直線のグラフを描くときに利用します(Aは直線の勾配、Bは直線がY軸と交わるときの座標)。
- AX+Bを計算してYに代入する(プログラミング言語では代入文です)。
- if()の入れ子に式全体を使うときは、論理値のtrue、またはfalseを計算します。
- 「Y=AX+B」とイコール記号=を挟んで、左右が同値であるかないかの論理値を調べるとします。
この全体が論理式であることを区別するとき、同値記号「≡」に換えることもあります。
C言語では等しいを意味する関係演算子は「==」と並べて書きます。
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