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4. 論理演算の約束を覚える

4.1 コンピュータでは論理演算が使える


4.1.4 集合論の考え方も使う

 同じ性質を持つ複数の物を、まとめて扱う考えが集合です。これに数学的な方法を応用したものが、狭い意味での集合論(set theory)です。論理演算を説明する図にベン図(図4.1)があります。白黒写真は、小さな黒い点の集まりです。この個別の点の、或るまとまり(集合)ごとにP,Qの名前を付けて仕分けしておいて、その重なりの性質を分類してグラフィックスで表したものです。個別の点に2進数の(1,0)を当てると約束をすることで、数学の顔をもつようになります。コンピュータの一単位のメモリは複数のビット並びですので、個別のビット位置を定義して使えば、相互の区別ができる複数の点の集合を定義できます。このメモリは、データ型として整数の性質をもちます。数値計算で論理演算をさせるときは、論理変数に整数型のデータを使います。

 図4.1 ベン図

科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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