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4. 論理演算の約束を覚える

4.1 コンピュータでは論理演算が使える


4.1.1 数値計算に応用する2値論理学

 論理学(logic)の歴史は、紀元前、ギリシャのアリストテレスにまで遡る歴史の古い文科系の学問です。論理学は、言語学(linguistics)の一分野です。主語・述語の整った文(命題と言います)が正しいか(真true;1を当てる)、そうでないか(偽;false;0を当てる)、を判断する推論に使います。推論の最も単純な構造は、「前提」の命題と「結論」の命題の組みです。これに代数学的な方法を応用するようになったのは20世紀からの記号論理学す。代数学と同じように、文字や記号を使って文の性質や関係を扱います。或る命題が「真であるか偽であるか」の二つの性質だけで判断に使う論理学を、ニ値論理学と言います。この性質を数学的に扱うとき、2進数の(0または1)を持つ変数を当てます。この変数間の算法を決めた代数学をブール代数と言います。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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