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3. 数を表す方法

3.3 計算の組み立てを文に書く


3.3.1 数式の書き方

 数学で言う数式は、文字並びで、計算の組み立てを示した(statement)です。英語ではmathematical expressionと言います。数式は、実践的には数値計算に応用しますが、代数式のままで説明にも使います。文字並びは、「数字(定数など)・数の代りに使う名前を表す文字・記号(演算子や括弧など)」の組み合わせです。算術の加減乗除に使う記号(+−×÷)は、代表的な演算子(operator)です。数式は、それを評価(evaluation)すると、或る確定した値として使うことができます。数値計算は、評価の一つの方法です。一単位としてまとめた数式を、別の名前にして代表させる方法が、例えば「Y=A+B」のように表したときのYです。意味としては、イコール記号「=」の左右の数式は同じ値であることを表し、等式(equation)と言います。コンピュータのプログラミング言語では、代入文(assignment expression)と言い、右辺の式を計算してYに代入すると約束します。この数式は、三つの部分で構成されています。「Y」、「イコール記号=」、「数式(A+B)」です。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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