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3. 数を表す方法

3.1 意味を持たせて数を書く


3.1.4 数を文字として使うこともある

 第1.4.3項で、英語の環境では、数字(digit)と英字(Letter)とは別体系に分類する、と説明しました。コンピュータプログラミングで使う変数名などは、英字と数字とを混ぜてIDとして使うこともします。名前であることをコンピュータに知らせるため、名前の頭字は英字で始めます。日本では頭字に漢字を書くこともします。例えば、自動車の登録番号があります。数字並びだけでも名前のように使う例に、クレジットカードに見るようなIDがあります。この場合、書きだしの数字に0を使うと、コンピュータ処理では頭にある0を無視して数字並びと解釈することがあります。銀行などの窓口事務で扱う用紙では、ID番号ならば左詰めで記入し、金額などは右詰めで記入します。金額文字の左を空白にしておくと、金額の追加記入の誤りが起きる危険がありますので、¥記号を頭に書くのです。表計算ソフトのMS−EXCELでは、データを書き込む枠(セル)に書式を決めておくことができます。数を入力すると、標準では右詰めで記入されますが、文字型と約束してあれば、左詰めで表示します。なお、データとして入力した数値の表示は、丸め(後の第3.3節で説明します)や、指数表示なども使うことができますが、丸めの処理がされた数値は、内部で保存してある値とは異なることがあります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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