目次ページ  前ページ  次ページ

3. 数を表す方法

3.2 固定小数点と浮動小数点


3.2.1 実数の実体と表示法の選択

 数そのものを書いて示すとき、有効桁数の数字並びに、余分な0が付くことがあります。そうであると、全体の文字並びが長くなって、読み難く、レポート全体での体裁も悪くなります。全体の文字並びを詰める方法に、浮動小数点法(floating point)があり、しない方が固定小数点法(fixed point)です。浮動小数点数の表記は、A×Bの形です。Aは、小数点の位置を適当に移動(浮動)させます。実数では数の左に移し、有効桁数が分かる方法も考えます。整数では、小数点位置が最後尾の桁の右に在るとした暗黙の約束を使って、小数点を書きません。浮動小数点数では、A,B,nの3種類の数字列または文字列を使うことになりますので、コンピュータメモリのビット並びの使い方に工夫が必要になりました。四則演算では、小数点位置を揃えるシフト計算を先行させます。計算結果を保存するときも、決められた書式に合わせる処理が必要になります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

前ページ  次ページ