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3. 数を表す方法

3.1 意味を持たせて数を書く


3.1.3 有効数字と有効桁数を理解する

 数をアラビア数字で書いて表すとき、1〜9の数字並びの前後にある0を除き、途中の0はそのままとし、残る数字並びが有効数字(significant figures) です。大きな整数で、有効数字の後ろに0が続くとき、どこまでの0が意味を持つか、つまり、0を有効数字とする境界,が曖昧になります。たとえば、金額の表示で、「千円未満を切り捨て」と注意書きがあっても、下3桁に、形式を整える0が書いてあるときです。そのため、数としての意義を持つ数字並びの桁数を有効桁数とします。科学的に書くときは、例えば 1230×103のように、べき乗の数を単位に付けます。実数では、小数点以下にも数字が並ぶとき、有効数字として意味を持たせる範囲の0は残します。例えば、5.00の有効桁数は3です。実数は、有効数字と有効桁数とが分かる表記法を使います。例えば、1×103や 1.e3 は有効数字が1桁であり、1.000×103 は4桁であると明示できます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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