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2. 四則演算の常識を確認する

2.1 算術の基礎教育


2.1.1 一桁の足し算の教育から始まる

 小学校の低学年では、基本的な四則演算(加減乗除)を教えます。最初は1桁同士の足し算を習います。俗に言う「1足す1は2」で始める算術です。結果が2桁になると、10の桁を加えます。これが桁上がり、または繰り上がりです。この教育にたっぷりと時間を割かないと、この後に続く複数桁の足し算と、繰り下がりが起こる引き算の理解ができません。なお、引き算の演習では、全体の結果が負の数になる問題を意図的に含ませていません。負の数の概念はかなり込み入っていますので、後の2.2節で説明を補います。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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