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1. 数を言葉で言う

1.4 数の表示と単位分けとを学ぶ


1.4.4 右書きと左書きと読み

 日本語の和数字は縦書きが基本です。現代の日本語表記は、英語と混ぜて書くときにも混乱しない左横書きが普通になりました。しかし、右横書きを実用している場面もあります。例えば、トラックやバスの横腹に文字を書くとき、進行方向を向いて右横腹は、右書きも見られます。全体の文字並びを見れば、読み間違いをしませんが、短い文字並びでは、読み方を間違えることもあります。ただし、電話番号や、英字を混ぜて書くときは、左横書きにしています。小説や文芸誌は、縦書きで印刷することが多いのですが、アラビア数字や英字を混ぜると、編集作業に困ります。新聞は縦書きで記事を編集しています。しかし、ラジオ・テレビの番組や、経済記事、また広告などは横書きが使われています。この横書き部分は、写真版などで別に作成したものを貼り込んで編集しています。製本された書物の狭い背表紙に見出し用の表題を書き込むとき、元の表題が横書きであっても、縦書きにすることがあります。数字や英字を含む場合は、上から書き出す右横書きが普通です。しかし、稀に、下からの右横書きを見ることがあります。用紙を縦長の位置で使うとき、綴じの位置を上にし、製本を左開きにすることがあります。縦に長い構造物の図面を扱うときに見られます。高さ方向の寸法文字列の並びは、下から上に測るように書くことになり、横長の紙面では上下逆の表示になってしまいます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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