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1. 数を言葉で言う

1.4 数の表示と単位分けとを学ぶ


1.4.3 アラビア数字を文字とは言わない

 日本語では、「漢字・かな・数字」、この全体をまとめて文字と言います。欧米語は、書き言葉に表音文字のアルファベットを使いますので、表音文字をLetterと言います。数字はDigit、コンマなどは記号Symbolと区別し、その全体をCharacterとくくります。英語の環境から見たとき、日本語のカナは表音文字とされ、Kana Letterと説明し、漢字はKanji Characterと区別します。日本語の文字表記は、左からの横書きと右からの縦書きも使います。数字には漢数字がありますが、これは縦書きにも横書きにも対応できます。敗戦前までは、書画の表題、絵葉書の説明などに、右からの横書きが使われていました。この表記方法は、アラビア数字や、英語を混ぜて使うときに不便ですので、現在では使わなくなりました。数の書き方と読み方も、言語種類ごとに習慣の違いがあります。日本語では、桁数の多い大きな数を言うとき、「一・十・百・千」までの4桁の表記で区切り、より大きな単位に、4桁ごとに「万・億・兆、京…」を補助数詞に使います。一方、欧米では、3桁で区切り、日本流に換算すると「千・百万・十億…」が補助単位です。科学技術関係で目にする「キロ・メガ・テラ…」がそうです。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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