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1. 数を言葉で言う

1.4 数の表示と単位分けとを学ぶ


1.4.2 数を別の文字に書いて表す方法

 科学というときに使う漢字の「科」は、物を分類して区分けする意義があります。学問としての数学では、数の性質を何種類かに分類します。実用する数は、有理数だけ、それも整数と、整数を成分とする分数で実数を表し、そして、ゼロと負の概念を加えます。小数点を含む数字並びの実数は、小数点の位置を便宜的に決めた有限の桁並びを使い、実質的には、整数扱いをします。小数以下の数を表記したいとき、日本語では単位「割・分・厘・毛…」を使い分けます。例えば、1を基準として0.35の比率を言うとき、「三割五分」のように言います。分数を最も普通に使う方法に百分率(%)があります。上の0.35は35%としますが、これは100を分母にした分数比率の分子を言い、小数点を使わない整数表示にする方法です。記号の「%」は数字の後ろに書き、その順で声に出します。これは、ドル記号などを頭につける使い方とは異なり、単位系を追加する使い方です。百分率を英語でpercent(パーセント)と言います。centはラテン系の言語で百のことです。パーセントは、普通、二桁までの整数で表記し、小数を含む実数表記、例えば35.4%のような使い方を、できれば避けます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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