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1. 数を言葉で言う

1.3 数のゼロとマイナスとを理解しておく


1.3.2 順番を言うときの数が順序数

 個数を言うときの数と、順番を言うときの数とは、性格が異なっています。個数を表す数は、四則演算に使うことができますが、順序数はそれができません。ただし、順番を変えることはしますが、順序の連続性が壊れないようにします。日本語では、順番は「第一・第二…」のように書きます。英語では「first, second, third」と使い、4以上は「forth, fifth,…」のように接尾辞 thを付けます。20以上、例えば31番目は thirty firstとし、一桁目の順序数の表し方を踏襲します。順序数は1から始めます。学校でクラス編成をするとき、クラスごとに生徒に一意の一連番号を割り振ります。これは、1から始める順序数です。0番はありません。同学年に複数のクラスがあるとき、全部の生徒に一意の番号を当てることをしますが、識別用の記号番号ID;identification number)の使い方です。英字なども混ぜることもします。道案内をするとき、「三番目の信号交差点を右折する」などの言い方をしますが、現在いる位置を暗黙の0として数える順序数で言います。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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