目次ページ  前ページ  次ページ

1. 数を言葉で言う

1.2 道具を使って数を説明する


1.2.1 感覚的には20までの数で対話する

 整数の、使い方による区別には、物の個数を数えるときと、順序を区別するときとがあって、これに使う数が自然数です。個数の多少を正しく区別できるのは、人が高度の知能を持っているからです。他の動物に、同じような知能があるかどうかは、よく分からないところがあります。人間の子供が赤ん坊から成長していく過程で、数の大小区別があやふやで、「一つ・二つ・いっぱい・いっぱい…」と言うことがあります。社会生活で、物の個数を数えるときの日常的な行動は、指を使います。最も原初的な商業は、物々交換です。互いに言葉が分からない場合でも、個数を確認する方法に指を使います。英語のは指のことですが、アラビア数字(算用数字)の1から9までの数も言います。両手を使うと、10までの数量は、簡単に数えることができます。相手の指の数も利用すれば、20までの個数の品物の物々交換を簡単に進めることができます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

前ページ  次ページ