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5. オブジェクト指向データベース

5.3 写真データの目録作成と利用技法


5.3.3 目録サービスに使うデータの整理

 インターネットの検索サービスを利用して経験したことは、或るキーワードを入力してヒットする件数が200程度までは、なんとか個別の詳細データにアクセスしますが、それ以上になると面倒です。順位が下位になるものは、結果として参照もれになります。この数を絞り込む本格的な方法は、SQLなどの助けを借りて、複数のキーワードを使う論理積の演算です。画像の場合、画像の特徴を言葉に直さなければなりません。しかし、それよりも、複数のサムネイルの一覧を示す目録の画面から、目的の画像を撰んでクリックすれば、そこから詳細データにアクセスできるようにすると使い易くなります。橋の切手の場合、本格的なデータベースの形式にこだわる前に、単純な作業で検索ができる目録をEXCELのワークシートに作成することから始めます。表の行方向の項目は、大きく 2種類に分けます。一つは切手固有の情報であって、切手のカタログから転載します。二つは、橋の情報です。これは、橋の名前と架設位置などをキーワードにして、別のデータベースにアクセスする情報を載せます。データ項目を欲張りたくなるのですが、これは、例えば、藤井邦夫資料にアクセスする情報にします。ドイツ人との交流を考えると、並列して英訳が必要になりました。橋梁名や地名などの固有名詞は、読みが分からないこともありますので、フリガナに代えてローマ字表記を併用することが役にたちます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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