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5. オブジェクト指向データベース

5.3 写真データの目録作成と利用技法


5.3.2 分類番号の設計

 橋を図柄デザインに持つ切手は、毎年、何点かの割合で発行されていて、日本の切手では 2009年末で、約 210点あります。2006 年から、フレーム切手、一般には写真切手が発行されるようになり、これが切手の収集家の対象になってきました。これは、郵便局のサービス事業です。個人または企業も、自前の写真やイラストを入れたオリジナル切手の発行が認められようになりました。全国的な規模で販売される切手ではありませんし、網羅的なカタログもまだ無い状態ですので、偶然みつけられれば、購入する切手です。データベース的な見方をすると、切手の情報は静的な性質があり、本体データの変更はありませんが、管理上は追加を考えます。日本の切手カタログは、日本郵便切手商協同組合(JSDA) 編と、財団法人日本郵趣協会JPS 編との二つが主要なものです。ただし、整理番号の付け方が違います。海外切手では、米国のScott カタログを切手商が主に使います。日本では、JPS が日本語訳にした国別のカタログを出しています。ドイツで発行されているMICHEL (ミッヒェル)も、日本を含めた全世界の網羅的なカタログを出しています。筆者は、ドイツ人のペンフレンドから中古版を譲りうけて参考にしています。新しい年代の切手の情報が間に合いませんが、急ぐこともありませんので、追い追い資料を追加することにしています。この三種類の分類は、相互参照ができるようにしました。橋と言う視点で切手を扱うときは、別に固有の番号を付けます。どのようにするかに工夫が必要です。筆者は、これを下のような半角の英数字6文字で設計しました。例えば” BJP123”です。これは、その切手に関係するファイル名などに共通して使うことにしました。この命名規則は下のように決めました。
表5.1  整理番号の付け方
 B  切手の関係であることの識別英字です。
 JP  日本の切手であることの国名英字2字コードです。JIS(ISO) に基づきます。
 123  切手発行順に付けた番号です。 3桁の整数を考えれば充分と考えました。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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