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3. 目録の作成からデータベースへ

3.4 計算機械の原理から


3.4.2 レジスタの寸法で最大整数の大きさが決まる

 標準的なそろばんは、計算場所である一続きの長いレジスタ(普通は23桁)を、論理的に幾つかの小単位のレジスタに分割し、部分的に数を保存するメモリにも使います。電卓は、10桁または 12桁の整数を扱う4つのレジスタがあって、その3つを使って掛け算(A×B→C)の計算をします。4つ目は、メモリとして使います。コンピュータは、最小単位のビット数のレジスタが幾つかあって、それを繋いで桁数の大きな数を扱います。コンピュータの場合、標準寸法のレジスタのビット数で、8、 16、 32、64ビットのコンピュータ、のように言います。そうすると、一つのレジスタが扱うことができる正の整数の最大値があって、8ビットでは 255まで、 16ビットでは65535(通称で 65K)までです。実用計算に桁数が足りないときは、レジスタを繋いで、論理的に一続きの長いレジスタに構成します。数値計算のときは、ハードウエアとして演算プロセッサを別に追加する方法を取ります。精度を上げる計算、例えば倍長計算などをさせるときは、ソフトウエア的に計算手順を組み立てることもします。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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