目次ページ  前ページ 次ページ

3. 目録の作成からデータベースへ

3.3 資料の静的管理と動的管理


3.3.4 教育利用を意識する共用データベース

 商業利用を目的とするデータベース化は、ビジネスモデルを提案することができます。しかし研究資料に使うデータファイルは、ビジネスモデルを考えた運営が難しい面があります。この種のデータファイルは、次世代の研究者に研究資産を引き継いでもらうとする教育利用を意識すれば、或る共用できる環境、例えば学術団体、にデータベースを置くことに、複数の研究者の協力が得られるはずです。個人が貢献できる資料管理は、たかが知れた量だからです。これらを総合する管理運営には費用が掛かります。公的な補助を仰ぐことを直ぐに考えたいのですが、自助努力を育てるようなビジネスモデルを模索する時代になりました。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

前ページ 次ページ