目次ページ 前ページ 次ページ |
1. データベース構築までの背景 |
1.3 古典的な整理方法 |
1.3.4 受動的にカードを使う私的な整理法 |
整理の実践的な技術のうち、メモ用紙、カード、付箋などを補助的な作業媒体として使う技法が種々工夫されています。葉書、特に年賀状は、住所と氏名の情報が記録されたカードです。名刺は企業の顔を持つ個人情報のカードです。これらは、他人からもらって集まるものであって、積極的に収集しません。寸法が規格化されていますので扱い易くなっています。これらを私的に整理する方法には、種々の工夫があります。最も単純には、整理の手間を省いて、適当な箱に放り込んでおきます。筆者は、これを乱れ籠方式と言っています。整理が必要になったときに、乱れ籠の中を調べ、処分してもよいかどうかの判断ができるようにします。この方法は、パソコンのゴミ箱を管理するときに応用されています。少し工夫した整理を考えるときは、複数の乱れ籠を使います。日常的には、ゴミの分別がそうです。経験的に理解できると思いますが、分別、つまり分類は面倒なものです。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」 |
前ページ 次ページ |