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G4. 段落と文節 (Paragraph and Clause)

(1)
まとまりのある文章の塊を、日本文で段落、英文で paragraph と云います。段落の始まりは一文字空けて書き出し、段落の終りは、一行空けます(印刷物では、空けない仕様もあります)。英文では、パラグラフの始まりで字下げをしない場合には、必ず一行の空白行でパラグラフの切れ目が解るようにします。

(2)
段落の大きさは字数にして400字程度が手頃です。英文では 250語程度です。これは抄録の長さとほぼ同じです。一つの段落は、一つの主張をまとめます。文章作法で「起承転結」の提案をよく見受けますが、このそれぞれを一つの段落にまとめるような段落構成が目安です。全体の文章の要約を作るとき、一つの段落を一つの文章に要約したものを集めます。

(3)
文を集めて段落とし、段落を集めて項、項を集めて節、節を集めて章、章を集めて1単位の書物・論文・報告書などに構成させます。段落を幾つかまとめたものに見出しと番号とを付け、これを文節(clause)とします。段落には見出しを付けません。複数の文節単位は、章・節・項のような3段階の構成に組み立て、4段階以上に細かくしないようにします。

(4)
手紙の構成では、宛名・日付・時候の挨拶・拝啓・本文・敬具などに定型的な書き方がありますが、これらは広義の段落構成と見ることができます。特に、本文で複数の用件を述べるときには用件ごとに段落の考えを適用します。手紙は、は用紙の上の配置などと関連付けがされますので書式も重要視されます。

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