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G2. 文の最小構成 (Sentence)

(1)
文は、主語と述語の関係をはっきりさせて、簡潔にまとめます。主語をあきらかにするために、主語を示す“・・・・は”の後にコンマ“、”をつけます。

(2)
一つの文章(センテンス)で一つの事柄を云うようにします。要するに、文章を短くします。一センテンスは、35〜45字が適当で、長くても100 字を越えないのがよいとされます。接続詞で文章を繋ぐと長くなりますので、接続詞を多用しないようにします。

(3)
一つの長い文にまとめるよりも、二つ以上の短い文に分けるようにします。例えば、“・・・・ですが”、“・・・・でして、”を使うと文章が長くなりますから、一旦“・・・・です。”で切って文を別にします。悪い例として、英語の関係代名詞の直訳調の文章で、“・・・・する所の”とか、長い修飾語を使ったり、挿入句を多用したりするものがあります。

(4)
中止法を使わないようにします。中止法とは、「動詞の連用形を使い、いったん文の流れを中止し、別の話をし、順々に下に続け、際限もなく続け、・・・・」といった文のことです。

(5)
接続助詞「・・・・が」「けれども」の形の中止法も使わないようにします。例えば、「良いと思うが、悪いとも思う」の様な表現です。

(6)
同語の反復を避けます。「その問題は、・・・ で問題である」などです。重複の表現には「馬から落ちて落馬して」の類いの反復にも注意します。「〜して」の重複にも注意します。「〜して」は、(4) と同じで、連用形に「て」がついたものになっています。

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