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C5. 英文句読点の使い方(Punctuation Rules)

(1)
三つ以上並列の項目を並べるときコンマで区切る。最後の項目に‘and’を入れるが、その前にもコンマを付けるのが誤解を防ぐ意味で望ましい。二つの単語または句をつなぐときはコンマを付けないで‘and’でつなぐ。

(2)
一つの名詞を修飾する二つ以上の形容詞を並べるときにはコンマを入れるが、最後の形容詞の前に‘and’を入れないことが多い。二つの形容詞を並べるとき、後の形容詞の方が名詞との結びつきが強いとき、コンマも入れない。

(3)
二つの文章が、下に示すような語で接続されているとき、これらの語の前にコンマを入れてつなぐ。
‘and’, ‘or’, ‘but’, ‘for’, ‘nor’, ‘yet’, 

(4)
接続詞として使われる‘moreover’、‘however’などの語は、文頭にあればその後ろに、途中にあればその前後にコンマを入れる。

(5)
一つの文章の順序を変えて‘Because . . .’、‘If . . .’などが文頭に来るときは、この句の区切りにコンマを置く。文中の順序を変えて強調するときは、読み易さの目的以外にはコンマを使わない。

(6)
前置語が副詞的に使われるときは、混乱を避けるため、その後にコンマを入れる。挿入語句は、コンマではさむ。

(7)
セミコロン(;)は、同等の重要性を持つ二つ以上の句を区切る。

(8)
コロン(:)は、二つの句を並べるとき、導入から主題、原因から結果、前提から結論というように、前の句から一歩前進したことを表すために用いる。最近はコロンの代わりにセミコロンを使う傾向がある。

(9)
コロン(:)は、その後に箇条書きのような並びをつなげるときの区切りにも用いる。または、いま述べた文を補足する説明を始める区切りに用いる。

(10)
ピリオド(.)は、文の終りに付ける。このときをfull stop, full pointと言い、省略語句の後につけるピリオドと区別する。そのため、文末のピリオドの後にはスペースを二つ打つ。一行で収まるキャプションや見出しにはピリオドはいらない。

(11)
省略語のピリオドも省く傾向がある。例えば、U.S.A. → USA

(12)
疑問符(?)は、疑問文の終りにつける。間接疑問文にはつけない。二つ以上の疑問文が‘and’で結ばれているときは、最後に一つ付ける。文中の語句の疑問または不確実さを表すときには括弧をつけて用いる。

(13)
感嘆符(!)は、感嘆文の終りに用いる。間投詞の後、注意を促す語句や強い感情を表す語句の後に付ける。ただし文の最後に置くこともある。

(14)
文章の流れと関係の薄い事項を文章中に挿入するには、三つの方法を使い分けると良い:コンマ、ダッシュ、括弧で区切る。

(15)
丸括弧()は日本語の用語ではパーレンと言う。パーレンは主として挿入語句を示すときに用いる。パーレンの中にパーレンを重ねて用いても差し支えないが、見栄えを良くするために角括弧、波括弧を併用することもある。その順序は{[()]}である。

(16)
角括弧[ ]は、主に著者以外の者(校訂者、編集者)による挿入語句であることを示すときに用いる。

(17)
引用符と併用するとき、習慣としてコンマとピリオドは引用符の中に入れる。

(18)
引用符と括弧とを重なるときの扱い方は、英式と米式とで異なる;
English rule:    {‘[“(‘ ’)”]’}
American rule:  {“[‘(“ ”)’]”}

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