目次ページ; 前のページ次のページ

C4. 特殊記号の書き方の約束(Set of Special Symbols)

ダッシュ
dash
 米式は、スペースを付けないでハイフンを二つ続ける(abc--def)。ヨーロッパ式は、(スペース、ハイフン、スペース)と打つ(abc - def)。
省略記法
ellipsis
 引用文の中から一部を省略するときは、ドットとスペースとを交互に三つ打つ。文末に省略が来る場合には四つ打つ。
例: example . . . some words . . . .
引用符
quotes
 引用符は対に使うのが基本であるので、活版印刷では始めと終りとで活字を区別する。タイプライタの活字はこの区別がない。引用は、二重の引用符“ ”を使うのが普通であるが、活版では一重の引用符が主になる。一重の引用符‘ ’(シングル・クォーテーション)をファースト・クォーテーションと言い、二重の引用符“ ”(ダブル・クォーテーション)をセカンド・クォーテーションと言う。引用文中にさらに引用文があるときには‘“ ”’の形になる。ただし、逆の使い方もあるので混用をさける。
プライム
primes
 基本的なタイプライタの文字列には引用符とプライムとの区別がないので、シングル・クォーテーションとシングル・プライム、ダブル・クォーテーションとダブル・プライムとの使い分けができない。しかし、この二組の記号は、活版では明確に別の活字である。使い方としては、時間または角度の分と秒、フィートとインチの記号に用いる。ダブル・プライムは、同上、同前の略記号に用いる。
アポストロフ
apostrophe
 アポストロフィは、省略符号である。本来は引用符やプライムとは異なった字形を持つが、形としては、右の一重引用符と同形で使われる。
“can't”, “father's”
アクセント
accent
 英文専用のタイプライタにはアクセント記号の文字キーを持たない。コンピュータ用のキーボードは、幾つかのアクセント記号が使えるようになった。ドイツ語、フランス語など種々の言語には固有のアクセント記号の付いた文字がある。ASCIIコードで定義されているものは、^(キャレット)、`(グラーブアクセント)、~(チルダ)がある。普通のアクセント記号は´(アキュートアクセント)でありアポストロフィまたはプライムを利用する。


前のページ次のページ