目次ページ; 前のページ; 次のページ

1. 用紙

1.1 用紙の質

 用紙は、黒色の印刷インクが鮮明に映える白い紙とします。表面が滑らかでない、和紙や布地のようなものや、色のついた用紙は、複写すると原稿の質が低下することがあります。写真に写らない青い罫線の引かれた原稿用紙がデザインされることもあります。原稿の段階では用紙の裏を使いませんが、コピー用紙には両面印刷によって裏が透けるようなものは避けます。


1.2 用紙の寸法

 原稿に用いる用紙の寸法は、JIS A4(210 x 297 mm)とし、これを縦位置で用います。原稿はコピーで配布されますが、その仕上がり寸法には縮小してA5 サイズを使うことが多くなっています。なお、JIS A0の用紙寸法は、面積が 1uで縦横比が1:√2 になるように決めたものです。


1.3 用紙の縁

 用紙の左右には、約20mm づつの余白を設けます。この部分は、ファイルの穴あけ(*1)や、綴じ代によって文書の欠損が生じない様にするためと、コピーの時、画面が切られることを防ぐためです。用紙の天地には、同じ理由で、約24mmづつの余白を付けます。この部分には、ページ番号や、文書の管理のための記入に用い、本文の領域に含めません(*2)。


(*1)ISO 838-1974, Paper - Holes for general filing purposes -- Specifidcations では、パンチ穴中心の間隔80mm、紙の縁からの距離 12mm、穴の直径 6mmと決めてある。

(*2)本文の領域は、170x250 mmとするのが良い。この寸法はISO B5(176x250 mm)にほぼ等しい。因みに、JIS B5は、179 x 252 mm であって、国際規格と整合していない。


前のページ; 次のページ