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4. 画像を含める印刷

4.2 ワープロを使う原稿作成


4.2.1 原稿を編集するソフト

 印刷物の作成は、あらかじめ、用紙寸法・文字フォント・レイアウト( layout;配置)を決めて原稿をまとめます。その作業はコンピュータ利用に移行し、主役ソフトはワープロです。家庭のような私的な環境でも利用し、小部数の印刷物の作成ができます。これをDTP(Desk Top Publishing、卓上出版)と言います。それには、高密度で精細なドット表示ができるモニタとプリンタの開発が必要でした。カラー印刷ができるプリンタも利用できるようになりました。DTPは、文字と画像とを含め、モニタ上で見ながらレイアウトを設計し、そのスタイルのまま印刷できるようにしたシステムです。「眼で見たままでプリントが得られる」と言う意味の英語;What You See Is What You Getの頭文字の並びを取って、この編集作業をWYSIWYGと言います。その作業に使うワープロは、画像を寸法違いの活字扱いで配置を決めます。単純な編集ソフトのメモ帳(notepad)は、ソフトの種類ではテキストエディタです。画像の表示はできませんし、WYSIWYGの機能もありません。ファイルには書式データを含ませなくて、文字コードだけです。エクセルは、表計算が目的のソフトですが、テキストエディタとして利用しますし、簡単なワープロとしての使い方もできます。ただし、WYSIWYGの機能が不十分ですので、印刷のときは、印刷プレビューで、レイアウトを確認します。Webで送受信するHTML形式、PDF版への変換は、ワープロ原稿から作成します。

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