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3. 画像処理の理解が必要

3.3 画像の観察と眼の機能


3.3.4 目録用画像にサムネイルを使う

 大量の画像ファイルを管理するとき、1画像ごとに一意のファイル名を付ける作業は億劫です。一連番号を付けて済ますことが多くなります。そうすると中身の画像が何であるかを見たいとき、1画像ごとに再現する手間が掛かります。その解決方法に、元の画像を縮小したサムネイル(thumbnail; 親指の爪の意)を作って見出しに使います。ファイル管理のエクスプローラは、画像ファイルのサムネイル表示も使えるようになりました。縮小しても、モニタ上で図として判別に利用できる限度があります。以前、教育用や学術発表の場では35 mmのフィルムをスライドに作成して大寸法の投影に利用していました。サムネイルの実用寸法は100×100ピクセルです。これは、モニタ上で、漢字約10文字×10文字の面積です。単純に換算すると、10 Kビットのファイル寸法です。画像データの圧縮技法も応用しますので、カラー画像ならば約4Kバイトです。サムネイルを、文字データに添えた目録カタログ)を作ると便利です。これが、画像データベースの始まりです。以前から、図を含めた美術品のカタログ、商品のカタログなどがありました。データベースの技術を応用するとしても、サムネイルそのものを検索用のキーワードにできません。従来通り、文字情報をキーワードにして、サムネイルを添えて利用する方法を工夫します。

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