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1. データベースの解説

1.3 技術を組み立てる概念


1.3.3 データベース技術と言うとき

 データベースは、その作成から利用までを含めて考えると、複数形のシステムズの性格を持ちます。ハードウエアシステムとしてコンピュータは必須です。その付属装置として、大量のデータを保存するために大容量の外部メモリを必要とします。ソフトウエアは、データの書き込み・読み出しが課題です。ソフトウエアもシステムの扱いがされ、DBMS(DataBase Management System)と総称します。本来、データベースの中身は、互いに独立した複数のユーザが共同利用します。これがユーザインタフェースの課題です。しかし、データの更新は、個人の協力に頼ります。そうすると、データが勝手に書き換えられることの危険を避けるため、安全対策が大きな課題になります。パソコン(パーソナルコンピュータ)は、個人が占有して(排他的に)利用する意味で命名されたコンピュータシステムの意義です。個人的に利用するデータ、例えば年賀状の宛名などの管理に使うシステムは、厳密に言えば、本来の意義にある共同利用を目的としたデータベースではないのです。

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