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1. データベースの解説

1.2 データベースに関連した用語


1.2.3 資料は情報をまとめるための材料

 資料とは、既に有るデータや情報を言い、何かの筋書きをまとめるときの材料(materials)です。紙に記録された文書の形式だけではありません。そのとき、材料の取捨選択と整理の作業をしますので、情感が入り、このことが、公表される成果品の著作権を問題にする理由の一つです。絵葉書で言えば、元の図柄の作者、出版者、著作権の宣言が見られることもあります。郵便切手は公的な性格を持つ有価証券です。専門のカタログには図柄の作成者が記されていることを理解しておきます。これらの説明記述が無い、または辿れない資料は、上で言う5W1Hの項目に欠けます。できるだけ出所名(クレジット;credit)を調べて書面などで許諾を得る必要があります。しかし、これには大変な手間がかかります。学術研究の発表に利用するときは、参考文献を書くことがクレジットの記入です。教育用資料にする場合は、私的な利用と同じにみなされ、正式な許諾を得なくても、コメントを記入するだけで済ますことも認められています。しかし、インターネットなどを介して利用すると、公的な発表システムを使うことになりますので、最低限、クレジットを書かなければなりません。これが不明であることが多いので、その対策の研究が必要になりました。

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