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1. データベースの解説

1.1 データベースは大衆化に進んでいる


1.1.4 識別番号が必要になる

 元の藤井資料、さらに、今後追加が見込まれる資料は膨大な量に増えることが予想されます。どこかて個別に原本を保存しておいて、使い易い形にした二次的な資料に分散して編集することを計画します。この考え方が分散データベースです。その最初の作業は、橋について、言わば、唯一無二の戸籍謄本的な記録をまとめ、その参照に利用する固有の識別記号ID identification)を決めます。これは、国民総背番号制度と同じ発想です。橋ごとに一意のIDを決めておく、その予備的な作業として、筆者は、藤井資料に、連続した昇順の一連番号を割り振りました。日本の橋には、小文字で始める(fuji*****)、海外の橋は大文字で(FUJII******)としました。この番号順は、年代順とほぼ同じになる利点があります。同じ橋について複数の研究者が自分の資料に固有の番号を付けることもしますので、これらの番号の相互参照ができる方法を、別に工夫します。

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