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1. データベースの解説

1.1 データベースは大衆化に進んでいる


1.1.3 藤井資料を発展させる

 現在の時点(2015)で、文書情報として最も実用的に利用できる橋のデータベースは、藤井邦夫氏が個人的な努力を傾けて編集した「橋梁史年表」を元にしたものです(以降「藤井資料」として引用します)。土木学会付属図書館のホームページから閲覧利用できます。その項目点数(トピック件数)は、日本の橋について約5万3千件です。橋以外の史実、例えば、地震・台風などの災害記録、設計者の経歴情報(biogrgaphy)なども重要な参考事項として加えてあります。それらを除くと、日本の橋の採録点数は3万5千件です。海外の橋では約4千件です。史料としての収録年代は紀元前から1969年までであって、以降のデータ追加や改定は手付かずです。しかし、年代順に並べた史料は、それまでの記録をそのまま生かすことができる特長があります。古い記録の改定が必要になるとき、同名の項目名を踏襲して新しい日付で記録を追加するだけの編集ができます。

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