4.3 リベットの径

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 生リベットの寸法は、JIS B 1214(1966)熱間成形リベットの呼び径をmmで言います。JISでは、10, 12, 16, 20, 24, 30, 36を優先的に使用するように、必要に応じて14, 18, 22, 27, 33, 40を使用し、なるべくなら13, 19, 25, 28, 32の寸法は用いないように、という注が付いています。しかし、実際の習慣では次のような種類が使われます。

 道路橋  (16), 19, 22, 25
 鉄道橋  (13), (16), 19, 22, 25
 鋼構造(建築) 10, 12, 16, 20, 22, 24, 28

 使用する板厚に応じて、リベットは適当な径を用います。基本的な考え方は、リベット穴で部材の純断面積が減少することを25%以下に抑えます。道路橋では最小板厚が8mm、鉄道橋では同じく9mmの制限がありますし、また使用する最小の山形鋼についても、道路橋では75×65mm、鉄道橋で75×75mmの制限があって、小さな断面に大きなリベットを打たないようにします。特に、道路橋と鉄道橋では、応力を伝える山形鋼の脚幅の0.26倍以下のリベット径であることと制限しています。これには、例外規定として、大して重要でない部材では、90mm脚幅の山形鋼に25mmのリベット、また65mm脚幅に19mmのリベットを打つことを許しています。反対に大きい断面に小寸法のリベット径を用いる場合には、大抵はリベット値が不足しますので、小さい方の制限は設けていません。


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