図14 階段状の添接を応用したガーダーの継手
対称な階段状の重ね継手の原理は、要するに個々の板が独立に添接板を持つものですが、一番上層の板の添接板だけが外にはみ出します。非対称な階段状の重ね継手は、対称な継手を半分にした形になっていて、継手の全長を幾らか短くできます。しかし、力の流れは対称な継手のようには簡単に説明できません。力の伝わり工合は、左側からくる板が、それぞれ直ぐその上に重なった板に力を伝え、最上層の板だけが添接板に力を伝えます。添接板に伝わった力は、要するに右側の板の最下層まで力を伝えなければなりません。この際、添接板と最下層との間に二枚の板を挟みますので、間接添接になっていて、板一枚を隔てるごとにリベット本数を30%増します。
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