図9 間接添接材はリベット数を片方50%増し |
図10 間接添接の原理図 この考え方をどのように応用するかは図10を参考にして下さい。リベット穴だけがあいた板aの伸びを基準とすると、重ね継手bはリベットのせん断変形分だけ伸びが大きくなります。二つの構造a, bを同時に使用するならば、bのリベット数を30%増します。先の山形鋼の間接添接では50%増しにしましたが、この場合にはリベット群の偏心を考えるためと解釈するとよいでしょう。同様の考え方で、填材を一枚はさんだ継手cとaとの併用は、リベット数を60%増しにします。またbに対してcが30%のリベット数の割り増しをします。リベット構造においては、板の接続もリベットで継ぎ足すことが行なわれます。例えばgのような接続はリベット数の30%割り増しが必要ですし、hの場合は60%の割り増しになります。鋼橋の間接添接を規定した条文は、重ね継手bを基準した表現ですので、健全な板との併用については注意を払います。 |