3.2 板幅方向のリベット配列に対する力の分布

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図6 幅方向に部材のポアソン比による横力
 幅の広い板を連結する際、リベットを幅方向にも分布させます。この考え方は、一本当たりのリベットの守備範囲が大体等間隔になるようにします。リベット群全体の重心が部材の断面力の作用線上にないと、弾性範囲内では個々のリベットに不均等な力が生じますし、部材に偏心荷重が加わります(図6)。



図7 間隔を一定にしないと不静定のリベット力となる
 力の作用軸方向にリベットを並べた場合、部材がそのポアソン比に相当する横方向のひずみを受けますので、継手の箇所で横ひずみを拘束するため、横方向に二次的なリベット荷重を受けることも考えられます。この大きさは、相対的に端部のリベットで大きくなります。しかし、前節と同じように、継手の終局強度にはあまり関係しません(図7)。


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