2.3 縁端距離の関係

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 板に伝達される力の作用方向に測って、リベット穴が板の端部に近付き過ぎると、せん断で板の端が抜けるか、割裂で破壊します。リベット穴の中心を板の縁から測った距離を e として、穴の径 d との比 (e/d) をパラメータにして板の支圧強度を式(1)で求めてグラフに描きますと、

の実験式が得られています。この式の強度には上限があって、縁端距離 e約 2.5d 以上には適用できません。この実験的な事実を元に、最小の縁端距離を規定しています。ただし、板の力の作用方向と平行な板の縁を考える場合には、力学的な原理が違いますが、同じ縁端距離の規定を適用します。


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