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HTML文書 作成の手引き

6. 文章スタイルの設定と表示


6.6 大寸法のグラフィックスを使わない

 A4の用紙寸法で見るときの写真の寸法は、キャビネ判(11.5×16.5cm)か、その半分寸法が扱い易い単位です。デジタルカメラの解像度が上がって、大寸法でも高精度デジタル写真が得られるようになりました。モニタ画面で見る範囲であれば、最大で1280×960ピクセル(pixel;ピクセル)あれば十分のデータです。この縦横のピクセル数を掛けたものをデジタルカメラの画素数と言い、上の数値は約120万画素です。寸法の大きな画像は、ファイルのバイト寸法も大きくなりますし、通信回線を介してデータを送るときの応答が遅くなります。また、画面に納まらないことも起こります。そこで、筆者は、Wordを印刷レイアウトにして、任意の寸法の画像データを挿入し、その画像枠の隅をマウスでドラッグし、ページ幅に納まるように変更しています。横幅の大きな画像は、ピクセル数にして640の90%程度、縦長の画像は480の90%程度を目安にしています。見掛け上 二段組みにしたいとき、画像の横幅をページ幅の約1/2にしたものも使い易い寸法です。このように調整したWordの原稿をHTMLファイルに変換すると、寸法調整をした画像データと、元の画像データとが付属のファイルに記録されます。したがって、ファイル寸法を小さくし寸法調整後のファイルを使って、HTMLファイルを書き直します。Word原稿に載せた方の図も寸法調整後の画像ファイルに置き換えると、用紙に印刷する図の解像度は幾らか下がりますが、 Wordのファイル寸法、さらにはPDFに変換したファイル寸法も節約できます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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