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HTML文書 作成の手引き

6. 文章スタイルの設定と表示


6.5 余白の設定

 紙に印刷するときは、用紙の上下左右に余白を取ります。綴じると情報が見難くなることを防ぐ意義もあります。このスタイル設計は、行の並べ方を決めることに当たります。パソコンのモニタ全画面をデスクトップと言います。通称で言うウインドウは、文字や図を含む情報単位の表示枠ですが、プログラミングの用語ではフォームです。標準のデザインは、上段にタイトルバー、メニューバーがつき、必要に応じて、ツールバーや、右端と下縁にも追加の枠がつきます。残りが作業領域です。余白の設定は、プリンタの方に指示する項目ですので、WYSIWIGが保証されていない環境では、モニタ上のスタイルと、印刷したスタイルとは異なります。Wordの場合には、表示を印刷レイアウトにすると、印刷用紙上の印刷仕上がりが見られます。このときの余白の設定は、一例として表8に示しました。横幅一杯に文字列が長く並ぶと読み難くなりますので、一般の図書は段組みをして一行の文字数を抑えます。IEの文字表示は原則として段組みができません。HTML文書を読むときは、ウインドウの横幅を狭くするか、全体の画面を大きくして、文字並びの自動改行をするのがよいでしょう。モニタ上で文書を見るだけの場合であっても、ウインドウの表示領域の左右と上下に幾らかの余白(MARGIN)を設けると、目に優しく、読み易くなります。この寸法は、<BODY>タグの属性で設定できます。この属性スタイルの指定は、共通項目としてスタイルシートを使います。幾つかのスタイルを決めて、場面に応じて使い分けたいとき、個別に名前を付けておき、その名前を、CLASS="name"として参照するように使うことができます。スタイルシートに"name"が見つからなくても、エラーにはなりませんので、大らかに使うことができます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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