文字並びは、行単位を矩形枠とした中に納めます。表枠も幅を区切った行として扱います。行の使い方が文字並びのスタイルの、一段階上のスタイル指示です。行の高さは、読み易さを助けるため、文字の高さ寸法よりも大きくします(表8参照)。文字並びを、行の矩形枠内での配置を言う属性用語がALIGNです。単にALIGNと使うときは、文字並びの、左右の空きの使い方を言います。左詰め(LEFT)が標準です。中央揃え(CENTER)・右詰め(EIGHT)も指定できます。文字並びの高さ方向の配置は、属性用語ではVALIGNです。標準は上詰め(TOP)です。中央(MIDDLE)、下揃え(BOTTOM)を指定できます。細かいことを言うと、枠線を見えるように描いたとき、文字と枠線とが接すると見難い表示になりますので、幾らか隙間をいれることができます。鉛の活字を使った組み版では、文字の間隔または文字並びの行間、表の場合は上下または左右の枠の隙間、などを設定するときは、込め物(spaceまたはpad)を挟みました。HTMLの用語では、動名詞のpadding(パディング)が隙間の寸法指定に使われます。この設定作業は非常に専門的ですので、経験のある植字工が作業をしていました。したがって、HTMLタグでこれらを細かく設定して、見栄えのよい表示にしたいとなると、かなりの経験が必要です。筆者の場合には、パディングの設定はすべて削除しています。表枠に記入する文字並びの始まりが、左の枠線に接するように表示されます。これは、実用的には大目に見てもらいます。 |