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HTML文書 作成の手引き

6. 文章スタイルの設定と表示


6.3 文字並びは何通りかのスタイル指定方法がある

 スタイルを指定する基本的な方法は、或る範囲の文字列の始めと終りとを開始タグと終了タグとで挟みます。HTMLファイル全体に適用するスタイルの例として、本文に使う文字フォントの書体と寸法があります。何も指定しなければ、システムフォントが初期値(デフォルト)として使われます。それ以外のスタイルを指定したいときは、HEADの領域に<BASEFONT …>を入れます。しかし、局部的な文字並びに、共通スタイル以外の指定をしたいことがあります。このときは、文字列の前後を<SPAN …>〜</SPAN>で囲います。これをインラインのスタイル指定と言います。文字並びは、普通、ヘッダータグ<H?>〜</H?>、または段落単位のタグ<P>〜</P>で区切ります。この開始タグの中に、その文字並びでだけ使う属性を含めることができます。このときは、属性を書き込んで、例えば<P …>の形です。段落文字並びの途中で、部分的に<SPAN>〜</SPAN>で区切って別のスタイルを指定することができます。しかし、</SPAN>が現れた時点で、<P …>の仕様に戻ります。これを<P…>の中での属性の継承です。しかし、別の段落範囲には継承されません。そうすると、同じ属性指定を繰り返して書かなければなりませんので、テキストファイルの文字数も増え、また読み難くなります。そこで、定型的な追加の属性指定に名前を付けて、これをCLASS="name"の形で参照する方法を使うことができます。HTMLファイル単体で利用するときは、HEADの領域にスタイル情報をまとめます。これを別ファイルのスタイルシートにまとめ、このファイル名をリンクする方法が推奨されています。これが、拡張子(.CSS)のついたテキスト形式のファイルです。CSSは、cascading style sheetの頭字語です。動名詞のcascadingが使われていますが、日本語に訳し難い語です。トランプのカードをずらして重ねて部分的に見えるる形がそうです。菊の花の栽培に懸崖があります。これがcascadeに当たります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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